ここではBlenderのオブジェクトを配置するショートカットキーの(オブジェクトの削除)について解説していきます。
なお本記事では、現時点での最新バージョンである「Blender4.3.2」で解説をしていきます。

x(オブジェクトの削除)とは

Blenderの3Dビューポート画面の該当するオブジェクトを選択し、「x(エックス)」を入力することで、選択したオブジェクトを削除することができます。
オブジェクトモードではオブジェクトそのものを、編集モードでは頂点や辺、面を削除することができます。すなわち、現在オブジェクトモードなのか、編集モードなのかによって「x(オブジェクトの削除)」の効果が違ってくるということになります。
今自分が何を削除したいのかによって、モードを切り替えることを意識しましょう!

オブジェクトの削除方法

ここではオブジェクトモードおよび編集モードそれぞれの場合において、どのように「x」でオブジェクトを削除するのかを解説していきたいと思います。
3Dオブジェクト制作において必須テクニックですので、必ず覚えるようにしてください。

オブジェクトの削除(オブジェクトモード)

以下の手順で、オブジェクトモードにて3Dオブジェクトを削除することができます。

  1. オブジェクトモードに切り替え。
  2. 3Dビューポートにて削除したいオブジェクトを選択し「x(エックス)」を入力。
  3. 「x(エックス)」を入力後、「選択中のオブジェクトを削除しますか?」と聞かれるので、「削除」を選択。
  4. 3Dオブジェクトを削除完了。

なお、削除したいオブジェクトが複数ある場合は、Shiftにてオブジェクトを複数選択することで、一気に全部削除することができます。削除したいオブジェクトが大量にある場合に有効なので、ぜひ活用してみてください!

オブジェクトの削除(編集モード)

以下の手順にて、編集モードでオブジェクトを削除することができます。先ほどのオブジェクトモードでの削除と異なり、頂点や辺、面など削除したい箇所を細かく指定できるので、オブジェクトの調整するときに非常に有効です。

  1. 編集モードに切り替え。
  2. 削除したい頂点・辺・面を選択。(ここでは面を選択。)
  3. 「x(エックス)」を入力後、頂点・辺・面のどれを削除するのかを聞かれるので、自分が実行したいコマンドを選択。(ここでは面を選択。)
  4. 削除完了。

ここでは面削除を例にして説明しましたが、もちろん頂点、辺でも同じように削除することができます。例えば頂点を削除した場合、選択した頂点が含まれている面が削除されます。
何を削除したらどのような挙動になるのか、、、このあたりは実際に触ってみるとより理解が深まると思います。

なお、コマンドの中に「頂点を溶解」「辺を溶解」「面を溶解」といったコマンドがありますが、これはかなり奥が深いので、別の記事にて解説したいと思います。削除とは少し違うのでご注意ください。

オブジェクトを削除するその他の方法

ここまでは、ショートカットキー「x(エックス)」にてオブジェクトを削除する方法を解説してきました。しかし、オブジェクトを削除する方法はほかにも方法があります。
次からは、「Deleteキーで削除する方法」「ツリーメニューから削除する方法」を解説したいと思います。

Deleteキーでオブジェクトを削除する方法

Deleteキーでも3Dオブジェクトを削除することができます。これはショートカットキー「x(エックス)」と全く同じ働きをします。自分の好みによって「x(エックス)」か「Deleteキー」かを使い分けるといいでしょう。

ツリーメニューから削除する方法

Blender画面右上(初期設定時)のツリーメニューからも、3Dオブジェクトを削除することができます。削除の手順は以下の通りです。

  1. ツリーメニューから削除したいオブジェクトを選択。
  2. 選択したオブジェクト上で右クリック。
  3. 出てきた項目の中から「削除」を選択。
  4. 削除完了。

このツリーメニューから削除する方法によっても、3Dオブジェクトを削除することができます。注意点としては、編集モードでの削除のように、頂点・辺・面を選択して削除することができないということです。
イメージとしては、オブジェクトモードでの削除に近いです。
表示している3Dオブジェクトが多すぎて選択できない場合に活用すると、作業を効率化することができるでしょう。

まとめ

オブジェクトの削除は3Dオブジェクトを作成する場合において、必ず使用します。例えば、立方体の頂点を1つ削除して、底面を張ることで四角錐の形を簡単に作成することができます。オブジェクトの削除は形の調整をする場合に非常に役立つでしょう。
「x(エックス)」「Deleteキー」はBlenderを使う上で覚えておいて損はないです。3Dモデリング時は積極的に活用するよう意識することをオススメします。