無料でありながら、プロ仕様の機能をそなえた3DCGソフト「Blender」。ゲーム制作や映像業界でも活用されるほどの実力派ツールですが、初めて触った人の多くが口にするのが「思ったよりもずっと難しい」という感想です。
なぜ、Blenderは初心者にとってハードルが高く感じられるのでしょうか?この記事では、その理由をわかりやすく解説しながら、「それでも続けてみる価値がある」理由にも触れていきます。

Blender初めて見たんだけど、なんかもう意味が分からないって感じで…

最初はみんなそう思うよ。起動しただけで情報量多すぎて混乱するもんね。

そうそう!ボタンいっぱいあるし、どこから手をつけたらいいの?

じゃあ、Blenderがなぜ難しく感じるか”を順番に見てみようか。
なぜBlenderは難しいと感じるか
Blenderが「高機能で自由度が高い」というのは、多くの方が認める事実です。しかしその反面、初心者にとっては「とっつきにくい」「何から始めればいいか分からない」という印象を持たれやすいのもまたじじつになります。
では、具体的にどどのような点がBlenderの難しさにつながっているのか見ていきましょう。
機能が多すぎて最初は圧倒される

Blenderは、3Dモデリングだけでなく、アニメーション制作、動画編集、物理シミュレーション、スカルプト、テクスチャペイントなど、多岐にわたる作業に対応できる統合ソフトです。
そのため、起動した瞬間から見慣れないパネルや操作メニューがずらりと並び、「まず何をどうすればいいのか分からない」という感覚に陥りやすくなります。初心者にとっては、単純に機能の量が多すぎて、入り口が見えづらいというのが大きな壁になります。

え、移動がGキー?グラブのGってこと?マウスで動かすんじゃないの?

そうそう。Blenderってキーボードショートカットで操作するのが基本なんだよ。

Ctrl+Zばっかり押してる気がする(笑)

最初はね。でも慣れてくると逆に便利って感じるよ。指が勝手に動くようになるから。
操作のクセが独特で慣れが必要
Blenderは独自の操作性を持っています。たとえば、移動や回転などの動作はマウス操作よりもキーボードのショートカットに強く依存する設計になっており、感覚的に操作したいという人にはややとっつきにくく感じられるかもしれません。
また、カメラの視点切り替えや、3Dビューの移動方法なども他ソフトとは異なる独特の流れがあり、最初は思いどおりに画面を動かすことすら難しく感じられることもあります。
学習リソースの一部が古い、または英語中心
Blenderは開発スピードが非常に早く、頻繁にアップデートされることで知られています。これは機能面では大きな強みですが、解説記事やチュートリアル動画がすぐに古くなってしまうという一面もあります。
特に日本語の教材は、質の高いものが増えてきたとはいえ、最新バージョンに対応していないことがしばしばあります。また、網羅的な情報やコミュニティサポートの多くは英語で提供されているため、英語に苦手意識のある方には少し不便に感じられることもあります。
正解がない分、迷いやすい
Blenderは非常に自由度の高いツールです。どの機能をどう使って目的を達成するかは、ユーザーの判断に委ねられており、ある意味で“正解”がありません。
これは創造の幅を広げる一方で、初心者にとっては「手順が分からない」「この操作で合っているのか自信が持てない」という不安にもつながります。道筋が見えづらいため、途中で手が止まってしまう人も少なくありません。
初めのうちは成果を実感しづらい
「かっこいい3Dモデルを作ってみたい」「アニメのような映像を自作したい」といった明確な動機でBlenderを始める人は多いですが、いざ触ってみると、簡単な立体を一つ動かすだけでも手間取ってしまうのが現実です。
自分のイメージ通りのものがなかなか作れず、「何もできていない気がする」というもどかしさを感じてしまいがちです。最初の達成感が得にくい点も、Blenderが難しく感じられる大きな理由の一つです。
難しいとはいえ、、、
ここまでBlenderが難しいといわれている理由について話してきましたが、「難しいけれど、習得する価値がある」ツールだといえます。
最初は壁に感じられる操作や機能の数々も、少しずつ慣れていくことで驚くほど快適に扱えるようになります。そして何より、Blenderは無料でありながらプロレベルの制作が可能な、非常に強力なソフトです。
現在では日本語の動画講座や初心者向け解説動画や解説記事も増えつつあり、独学のハードルも少しずつ下がってきています。焦らず、自分のペースで続けていけば、必ず「作れる自分」に近づいていくはずです。
まとめ
Blenderが「難しい」と感じられるのは、操作の独自性や機能の多さ、情報の見つけづらさといった要因によるものです。しかしそれは、自由度が高く多様な表現が可能なツールである証でもあります。
最初から完璧を目指さず、「今日は一つだけ覚える」といった小さな積み重ねを意識して続けてみましょう。道は長くても、その先には大きな表現の自由が待っています。

正直、まだ何も作れてないけど、ちょっと希望は見えてきたかも。

最初は全然うまくいかないのが当たり前。でも、1つずつできることが増えていくと楽しくなるよ!

まずは1日1操作、覚えるところからやってみる

それで十分。焦らずコツコツが一番だよ!