Blenderは無料で使える強力な3Dモデル制作ツールですが、多くの皆様がどこからダウンロードするべきかで迷うはず。特に「Steam版」と「公式Windows版」は迷いどころで、それぞれに細かい違いがあります。
そこでこの記事では、BlenderのSteam版とWindows公式版の違いを徹底比較し、それぞれのメリット及びデメリットを紹介したいと思います。
入手方法
blenderを導入する際は、大きく分けて2つの方法があります。それがSteam版と公式サイトから直接ダウンロードするWindows版です。それぞれの入手方法や導入の流れが異なるため、ここでは入手方法について紹介します。
Steam版の入手方法
Steam版のBlenderは、ゲーム配信プラットフォームであるSteamを通じて配布されています。利用するには、まずPCにSteamクライアント(アプリ)をインストールし、Steamアカウントを作成・ログインする必要があります。
ログイン後、Steamストアで「Blender」と検索すると、アプリのページが表示されます。そこから「インストール」ボタンをクリックするだけで、他のゲームと同じようにBlenderがライブラリに追加され、自動でダウンロードとインストールが始まります。
インストールが完了すれば、以降はSteamライブラリから起動可能になり、アップデートもSteamが自動で管理してくれるため、非常に手軽に扱うことができます。
公式Windows版の入手方法
一方、Windows版はBlenderの公式サイト(https://www.blender.org/)から直接ダウンロードします。
公式サイトのトップページには常に最新バージョンのダウンロードリンクが表示されており、「Download Blender」ボタンをクリックすると、使用しているOSに合わせたインストーラー(例:Windows 64-bit Installer)を入手できます。
インストーラー形式(.exe)でダウンロードすれば、一般的なWindowsアプリと同じようにウィザード形式でインストールが進み、スタートメニューやデスクトップから直接起動可能になります。
また、公式サイトではZIP形式のポータブル版も提供されており、こちらは解凍するだけで使用可能です。インストールの必要がなく、USBメモリなどに入れて持ち運ぶこともできます。さらに、過去のバージョンやベータ版も自由にダウンロードできるページが用意されており、複数バージョンの使い分けや特定バージョンでの開発作業にも向いています。
このように、Windows版は導入の自由度が高い一方で、アップデートは自分で定期的に確認・実行する必要があります。
Steam版
Steam版のメリットとデメリットについて紹介します。
Steam版のメリット
まずSteam版のメリットですが、最大の利点は自動アップデートに対応している点です。
新しいバージョンがリリースされるたびに、手動でアップデートする必要がなく、自動的に最新の状態が保たれます。また、Steamアカウントでログインしていれば、別のPCでもすぐにBlenderを使用できるという利便性もあります。
ゲームで遊ぶ方にとってはSteamライブラリでの一元管理ができるため、導入のハードルが低く、ゲーム感覚で気軽に始めやすいという魅力もあります。さらに、Steamの仕組みによって、プレイ時間や実績などが記録されるのも趣味として楽しむ人にとっては面白い点です。
Steam版のデメリット
一方でデメリットも存在します。
Steam版を使用するには、常にSteamを起動している必要があり、Blenderとして完全に独立していません。また、古いバージョンやベータ版を使用したい場合に、バージョンの切り替えがやや煩雑で、自由度が制限されることもあります。
さらに、インストール場所や一部の設定がSteamに依存しているため、環境によっては細かな設定できないこともあります。
Windows版
続いて公式Windows版のメリットとデメリットについて紹介します。
Windows版のメリット
Windows版の最大の利点は、完全に独立したソフトウェアであるという点です。Steamのようなクライアントに依存することなく、単体で起動・使用できます。
さらに、公式サイトでは過去のバージョンやベータ版も自由に選んでダウンロードできるため、複数のバージョンを使い分けたいユーザーには最適です。また、先ほども話しましたが、ZIP形式のポータブル版も提供されており、USBメモリなどに入れて持ち運び、インストール不要で使用することも可能です。
アドオンやスクリプトとの互換性も安定している傾向があり、開発やカスタマイズ用途にも向いています。
Windows版のデメリット
一方で、Windows版はアップデートが手動となるため、新しいバージョンがリリースされても自分で確認して更新する必要があります。初めてBlenderを触る方にとってはインストール手順や初期設定にややハードルを感じるかもしれませんが、慣れれば柔軟性の高さが魅力になります。
どちらを選ぶべきか?
利用スタイル | オススメバージョン |
初心者・カジュアルユーザー | Steam版 |
プロ用途・開発・アドオン使用 | Windows版 |
古いバージョン使用 | Windows版 |
アップデートの手間を減らしたい | Steam版 |
どちらのバージョンが最適かは、皆様の利用スタイルによって変わってきます。Blenderを初めて使う初心者や、趣味で軽く触ってみたいという方には、Steam版がおすすめです。導入が簡単で、アップデートも自動なので、メンテナンスの手間がかかりません。
一方で、プロフェッショナルな制作やアドオン開発など、より高度な使い方をしたい人には、Windowsの公式版をおすすめします。複数バージョンを併用したり、Blenderの動作検証を行う場合には、自由度の高い公式版のほうが圧倒的に有利です。
また、古いバージョンを使いたい、もしくはベータ版を試してみたいという場合にも、公式サイト版が向いています。反対に、バージョンの細かい管理をしたくない人や、環境構築の手間を最小限にしたい人は、Steam版が適しています。
総評
Blenderは、どこからダウンロードしても基本的な機能や性能に大きな違いはありません。しかし、「どのように使いたいか」や「どんな環境で使うか」によって、Steam版とWindows版(公式サイト版)の向き・不向きがはっきりと分かれます。
まず、Steam版は、とにかく手軽に導入して使い始めたい人に向いています。インストールも簡単で、Steamライブラリからワンクリックで起動できるうえ、自動アップデートによって常に最新バージョンを保てるのは大きな魅力です。PCを複数台使っている人や、ゲーム感覚でソフトを管理したい人にとっては特に便利です。ただし、Steamクライアントが必須であることや、バージョン切り替えに制限がある点には注意が必要です。
一方、Windows公式版は、より柔軟で専門的な使い方をしたいユーザーに向いています。公式サイトでは、最新バージョンだけでなく、旧バージョンやベータ版なども自由にダウンロードできるため、プロジェクトごとにバージョンを使い分けたい人や、アドオンの動作確認、バグ検証をしたい開発者にとっては欠かせない選択肢です。
また、インストール不要のポータブル版も使えるため、環境構築にこだわりたい人にも最適です。アップデートは手動になりますが、それをコントロールできる点も利点といえるでしょう。
以上のことを簡単にまとめると、、、
・気軽に始めたい人、自動更新で手間なく使いたい人 → Steam版
・プロ用途や開発、細かな環境管理が必要な人 → Windows公式版
どちらのバージョンも無料で使用でき、機能の差はほとんどありません。まずは自分の目的に合った方から試してみて、必要に応じてもう一方も導入してみるのも一つの手です。Blenderは柔軟性の高いソフトなので、自分にとって使いやすい環境を作ることが、長く付き合っていくための第一歩になります。