バージョン:Blender4.3.2
制作難易度:☆
制作時間 :10分
制作過程
今回はスプーンの3Dモデルを作成してみましょう。
皆さんの家にも一本はあると思いますので、チュートリアル通りに制作するだけでなく、実物と見比べてみるとイメージしやすいかもしれません。
またマテリアルの項目を触ってみながら、実際に鉄っぽさを表現する方法についても学んでみましょう。
次からは制作過程をお見せします!

スプーンの曲線を表現するのって難しそうじゃない??

実はお玉のところ以外は全部直線で出来ちゃうんだよね~
ステップ1:UV球を追加

Blender起動時に標準で表示されている立方体を削除します。その後、編集の邪魔になるのでカメラとライトを非表示にします。
ステップ2:UV球の上3分の2程度を削除

オブジェクトモードから編集モードに変更(Tabキー)し、頂点選択モード(1キー)にします。その後画像のようにUV球の上から3分の2程度を選択して、削除(Deleteキー)します。
これでスプーンのお玉の部分の概形ができました。
ステップ3:楕円形に編集

編集モードからオブジェクトモード(Tabキー)に変更し、x軸に関して拡大(s→x)して、円形から楕円形に編集します。このとき、テンキー7を押すことで真上からの視点に変更することができ、編集がしやすくなります。
ステップ4:スプーンを少し回転させる

正面からの視点(テンキー1)に変更して、スプーンを回転(R)させます。回転角は適当で大丈夫です。
ステップ5:辺を押し出して持ち手を作る

辺選択モード(2キー)に変更して、スプーンのお玉の端2編を選択します。その後、辺押し出し(E)をしてスプーンの持ち手の部分を作成します。今回は3回押し出しをしました。
ステップ6:持ち手の形を整える

スプーンの持ち手の形を整えます。編集モードに変更し、頂点編集モードにします。頂点編集モードにしたら、持ち手の中間にある3点を選択して、縮小します。こうすることでお玉に近い部分の持ち手が絞られ、引き締まった見た目になります。
ステップ7:スプーンの先端を伸ばす

よりリアルなスプーンを作成するため、スプーンの先端を少し伸ばします。この時、画面上部にあるプロポーショナル編集(◎のアイコン)を選択することで、ほかの頂点も一緒に変更することができます。
プロポーショナル編集を選択した際に円が表示されますが、この円の範囲にある頂点が一緒に移動します。この円はマウスホイールで大きさを変更可能です。
ステップ8:サブディビジョンサーフェスを追加する

モディファイアーからサブディビジョンサーフェスを追加します。ビューポートのレベル数とレンダー数は2にしておきます。
ステップ9:スプーンに厚みを付ける

まだスプーンがペラペラに見えるので、厚みを付けていきます。モディファイアーからソリッド化を選択して、幅を-0.09程度にします。+の値にすると上に、-の値にすると下に厚みが付きます。
ステップ10:マテリアルを追加

最後にスプーンにマテリアルを追加します。マテリアルのメタリックの項目を1.000に、粗さの項目を0.000に変更します。これでスプーンの完成です。
総評
皆さんいかがでしたでしょうか。スプーンを作成できましたか。
スプーンを作成するにあたり難しい操作は出てきませんが、ステップ7で使用したプロポーショナル編集だけは覚えておいたほうがいいです。プロポーショナル編集を効果的に利用することができれば、何倍も作業効率を上げることができます。
プロポーショナル編集を使用し終わったら、解除するようにしましょう。